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2019 自然栽培 其の六 施肥の進化

ハーバー・ボッシュ法.jpg

 自然界は 先の述べた 団粒構造ですね 水はけが良くて 水保ちが良い この矛盾した条件をクリアしています 

微生物が快適に暮らし 繁殖するための住処 もっと広くて大きな意味なんでしょうけど アナスタシアの世界ですね 此処では 農業ということで 特化して・・・

畑を耕すには 高効率で 播種 除草や防除(殺虫剤 殺菌剤 除草剤の散布)収穫まで 手際よく 行えるように たくさんの道具が用意されています

土を如何に効率よくこなれさすか 言い換えると 団粒を 如何に単粒にするか ですね

微生物にとっては ありがたくない話です 住処を壊され 繁殖不可能 絶滅でしょうか 

植物と共存も できなくなってしまいます

ということは 施肥 しなければ 作物は栽培不可能 

施肥するなら 高効率で 

1940年代に ロックフェラーの生物科学部門が 開発し 提唱された 「緑の革命」 我が国にこの言葉は 入ってこなかったですが

世界の飢餓をなくす という大義名分で 化学肥料使用推進と それに見合う 品種改良ですね

此処で 化学肥料について 

世界の歴史では ドイツの フレッツ・ハーバー  カール・ボッシュ の二人が 空気を 五百℃ 千気圧にして 鉄の触媒を使用 することで アンモニウムが得られることを 完成させました

これを ハーバー・ボッシュ法 と言います 化楽の歴史で習うようですが  年代は 1913年 この アンモニウムから 硝酸を作り 火薬を作る技術です 翌年14年には 世界大戦に 参戦してます チリから 硝石を持ってこずに 火薬が作れるから と言われてました  我が国の火薬は ピクリン酸を使用した 下瀬火薬が有名で 日露戦争でも使われていますね 連合国の火薬に比べて破壊力は 五倍 と 言われてました ロシア軍の水夫たちは 砲弾が 魚雷が飛んでくると 言ったそうです

 余談になりましたが 知って置かなければいけない 化学肥料の 使用理由です 続きますけど

我が国が 空気のチッソを固定したのは 1908年 チッソの前身 曽木電気化学工業 が 行って 石灰窒素肥料を生産販売始めてます 此処でも 我が国の科学力の凄さが伺えます

さらに 国内使用されていません ご皇族と関係のあった 理化学研究所 農産研が 不使用を推進していました 

その後 敗戦まで 不使用です

ポツダム宣言受諾 主権を失い 敗戦国 として 連合国の統治が始まります 同時に 大きな戦争が終わり 火薬がいらなくなり あました アンモニウムは 化学肥料として 占領国に 使わします 

それが 化学肥料の 代表格  硫酸塩アンモニウムです 通称 硫安です 原料が空気の アンモニウム 半分が 硫酸塩です

大きな問題ですね アンモニウムはもちろん  

半分が 硫酸塩 百姓は 畑に塩を使うことは ご法度です やめる最後の年にはつかえと言われてますけど  塩害で 土が疲弊して 向こう百年 畑でなくなると言われています

緩衝法は たくさんあるんでしょうけど 専門ではないので わかりません すみません


耕起 から 単粒 効率化を求めて化学肥料使用 品種改良  緑の革命も 90年には 失敗と言われ 次の遺伝子の革命に入りました

工業や 産業 などと同じで 高効率化 高収益化 なのでしょうか

農の世界から 大きく離れていってますね

其の結果が 子どもたちや 私達の健康に 及んでいるのは みなさんなら うすうす 感じておられるのでは と思います

次は 耕し続けた結果 土壌が どのように変化するか 触れてみたいと思います

つづく・・・

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