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久しぶりの 格付け

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 有機JAS法が 制定され 2005年に 取得して 14年目ですが 今まで 有機JAS格付けをして出荷したのは 数えるほど 百箱もないでしょう
 有機であるということを言うには 有機JASの認証を受けなくてはなりません
圃場は 有機的管理を過去二年以上継続していること など要件があります
申請をして 要件が見たされているかどうか 審査していただき 認証をいただきます
 栽培も 飼料も 加工も同じです 認証するかどうか判断するのは 農水省の代わりに 認証団体が行い この団体も 農水省から厳しく審査 監督 指導 されています
 此処までは 認証を得るということですが
大変なのは このあとです 有機ですよ ということを表現するのには 有機JASの 認証ステッカーを 添付します このステッカーを添付することを格付けするといいます 余り見かけることがないと思うのですが このようなステッカーです

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 栽培の場合 ほうれん草を袋に詰めて出荷するときに JASシールを貼ります これで 有機のほうれん草です ということが証明されるわけですね
 このあと 一年に一回 年次検査を受けます ランダムに 出荷伝票が選ばれ 9月7日 何処かへ出荷したほうれん草がありました 有機JAS ステッカーが貼られています と記載がありました
 袋詰は いつ何処で コンタミはないですか 其の記録は? 収穫は何処? 方法は? 保管は? 栽培の管理記録は? 作業は何をしました? 使った器具は洗浄記録は? 肥料の証明書は? トラクターの洗浄記録は? 播種はいつ? 種は何? 証明書は? など すべて記録の開示提示が求められます
 もし違反事項が発覚したら 臨時検査を受け 顛末 改善 完了など 報告が生じ 検査費用は 10万円以上かかります  これは大変なことですね

 此処までやって ようやく ほうれん草の 有機であるという証明が可能になります

 加工の場合も 原料 材料 工程 管理 コンタミ すべての記録が必要です
 加工では 自社農場の豆を使って JAS有機 煮豆 を作る場合 自分から 自分宛てに 出荷伝票を発行して JAS有機のステッカーを 貼って すべての記録を保管しなければなりません すごいことだと思いませんか??

 これらの作業を当たり前に 難なくこなして このステッカーを貼ることができます この作業を大変と思うか 生産者の義務と思うか それぞれの考え方ですが

 ストローレボリューション わら一本の革命 の一説に 人はこのわら一本の重さを知らない というのがありましたけど 人は このステッカー一枚の重さを知らない ですね

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