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大黄さん 好きな話です

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北海道大学に 土壌保全学という教室があり 相馬克之先生がおられました
土作り懇談会 という会を毎年開催されて 石狩の仲間が 事例発表を十勝川温泉でやるというので 参加しました
出席者全員 自己紹介時 自然栽培へ移行して半年で硬盤層がゆるんだと 紹介したのですが 先生に無視されて 以来 膝を交えてゆっくりと話したい欲望が

しばらくして札幌の オーガニックサポートさんより 学生卒研用に有機畑を提供して欲しい公募があり 応募して 詳細を聞くと 相馬先生のお弟子さんでした
 無理をお願いして採択していただき 初来場時には dr 土壌学 微生物 根茎微生物 などの大家にお集まりいただき ディスカッションをしました 以来 一年 濃い関係になり ドラマや ヤマカワプログラムが生まれたりしてます

 大黄の話をしました
硬盤がきついところしか自生繁殖しません 甲虫に葉を食べさせ 死滅することもあります 此処まで 話すと 相馬先生は 水をかけながら 根を掘ることに 二メートルぐらいでしょうか 砂利層まで掘られ 外出の私に電話をして 戻ってきなさいと・・・
 現場に戻ると 興奮気味に これを見なさい と説明が始まりました
まっすぐ 大黄の根は 硬盤を打ち破っています 
 さらに 甲虫の幼虫を根の周りに繁殖させています 何か養分を与えているのでしょう
イイコトしてるのに 甲虫に食べられて死んでしまいますが・・・
 甲虫は 生涯を終え キトサンを含むので 放線菌が繁殖して 土壌はフカフカになります

オチは 大黄はタデ科 甲虫は タデ食う虫でした 先生は 「大黄と呼び捨てにしてはいかん 大黄さん と呼びなさい」と言われました

 自然とは 欲望や 自我がなく すべてが円滑に 円満に機能するために 個は存在する という 眼の前の現象です 
 残念ながら 相馬先生は お亡くなりになられましたが この大黄の姿を見るたびに お偲びします 先生も 自然の一部になっているのだろうなあ・・・

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